GEEQ's ROOM

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宇宙でも使えるボールペン!FISHER 「SPACE PEN アポロ11号50周年スペシャルエディション」を買いました。

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こんにちは、GEEQです。
久しぶりにちょっと良いボールペンを買ったのでご紹介したいと思います。

今回は宇宙に関係したボールペンです。
去年(2019年)が確かアポロ11号が月面着陸してから丁度50年という記念すべき年でしたが、それに合わせたようにプライムビデオでオススメされた映画「ファーストマン」やNASA所蔵の貴重なフィルムをHDリマスターして作られたドキュメンタリーを見てしまったのと、今年に入ってから民間初の有人ロケットをSpaceXが打ち上げ、ISS(国際宇宙ステーション)にドッキングするという歴史的快挙を成し遂げたというニュースを見て、「何か宇宙っぽい文具はないだろか?」と突然思い立ったのがきっかけです。

…で、探してみたらあったんですよ。何とも宇宙的な素敵なボールペンが!

形はまるで弾丸!舞い降りる“鷲=Eagle”が目を引く特別なデザイン

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それがこちらのFISHER(フィッシャー)から発売されている「SPACE PEN EF-400」、”Bullet(ブレット=弾丸の意味)”と名付けられた油性ボールペンです。
僕が購入したのは2019年に発売された「アポロ11号50周年スペシャルエディション」です。

早速実物を見ていきましょう。f:id:GEEQ910:20200724151240j:plain
外箱から特別仕様です。

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ボールペンが収まっているパッケージは月面のクレーターを模して作られています。ペンがまるで月面に着陸した宇宙船のように収まっています。好きな人ならこれだけでもテンション上がるはず。

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取り出してみました。
その名の通りライフルの弾丸のようなユニークな形状をしたボールペンです。

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この50周年記念モデルはボディに特別な刻印が施されています。アポロ11号の月着陸船の名前が”Eagle”だったこと、着陸に成功した際の無線連絡が「鷲は舞い降りた」だったことから鷲のデザインが取り入れられています。
通常モデルだと無地になります。シンプルだけどこれはこれでかっこ良いです。

NASA御用達!中身は無重力でも筆記可能な本気の宇宙仕様

このボールペン、宇宙っぽいのはデザインだけではありません。
中に入っている替芯(リフィル)もあのNASA(アメリカ航空宇宙局)が正式に調達・採用している正真正銘の宇宙仕様になっています。

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こちらがそのリフィル。
まぁパッと見はパーカータイプみたいなよくある普通の金属製の替芯ですが、なんと宇宙空間(無重力下)でも筆記可能です。
通常ボールペンというのは重力で下に降りてきたインクを芯の先端のボールで外に流して紙に付着させるというメカニズムを用いますが、無重力下ではこのメカニズムが働きません。
では何故このペンは書けるのかというと、芯の中に窒素ガスが封入されており、そのガスの圧力を使ってインクを外へと送り出します。仕組みとしてはトンボ鉛筆のエアプレスや三菱鉛筆のパワータンクなどと同じ「加圧式ボールペン」の元祖という訳です。
先端のボールが紙に当たって転がりさえすればいいので、メーカーによれば宇宙空間のみならず水中、気温-24度~121度までの過酷な環境でも筆記可能だそうです。

気になる書き心地は???

気になる実際の書き心地ですが、良くも悪くも至って普通という印象。
国産のジェットストリームやアクロボールのような低粘度インクではないのでそこまで滑らかではありません。
しかし海外ブランドのボールペンにありがちな書き出しの時の擦れや引っ掛かりもなく、さすがは加圧式ボールペンといったところ。
過酷な環境での使用を考慮し、強い粘度があり乾燥なく100年以上の保管が可能なインクだそうで、低粘度インクとは真逆の方向性にも関わらずこれだけの書き心地であれば充分満足できます。
一つだけ気になる点として、リフィルが内部で何かのパーツと当たっているのか筆記の際にカチッと小さな金属音が鳴ります。

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機構としては単純なキャップ式なので、どこかの部品が外れているとかではなさそうです。
ペン先が大きくぐらついたりぶれたりする訳ではないので、実用上大きな問題にはならないと思います。

使い勝手を向上させるクリップは別売り

ブレットは一般的なボールペンであれば備え付けられているクリップが別売になっています。
特徴でもある弾丸のようなシルエットをそのまま楽しむか、使い勝手を優先するか選べるのは嬉しいですね。

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クリップはクローム(シルバー)・ブラック・ゴールドの3色。本体のカラーに合わせて選べます。僕はゴールドを買ってみました。

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このようにキャップ側に取り付けます。

 

今実際に宇宙で使われているのはこのモデル!

と、ここまで書いてなんですが実はブレットはボディを含めたこの製品そのものが宇宙で使われている訳ではありません。あくまでも宇宙で使われているのは中身のリフィル。
では実際に宇宙飛行士が宇宙で使っているモデルは何かというと、
こちらの「アストロノート AG-7」が該当します。


アストロノート=宇宙飛行士なのでもうそのために作られたペンですね。

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米国のフィッシャー公式サイトを読むと、今年(2020年)の5月にSpaceXのファルコン9で打ち上げられ、ISSに乗り込んだ宇宙飛行士によって今も実際に使われているそうです。

 

ちなみにアポロ計画の前段、ジェミニ計画で採用されたペンは何と日本製、ぺんてる「サインペン」でした。

ja.wikipedia.org
Wikipediaに書かれている採用までの経緯もなかなかドラマチックです…。

ちょっとしたストーリーのある使いやすいボールペン

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実際に使ってみた感想ですが、デザインもこのブランドならではですし、コンパクトで持ち運びもしやすくとても使いやすいペンだと感じました。
通常モデルであれば金額的には4000円からとミドルクラスですが、カラーも豊富で自分用だけでなくプレゼント用にも選びやすいです。
また単に性能やデザインの良し悪しだけではなくて、“壮大な宇宙開発の歴史と共にあるボールペン“というストーリーが、他のボールペンとは一味違った所有欲を満たしてくれる一本だと思います。

▼このボールペンを買うきっかけになったビデオはこちら。プライムビデオで見れます。宇宙計画とは何と壮大で過酷なことか…。

本日はここまで読んでくださりありがとうございました!