こんにちは、GEEQです。
4月に発売され、ずっと気になっていたソニーのXperia Ear Duoをやっと購入しました。
完全ワイヤレス、ソニー独自設計の耳を塞がず音楽と外音どちらも聞こえるデュアルリスニングスタイル、通知の読み上げからLINEのメッセージ送信まで行えるボイスアシスタント搭載、豊富なカスタマイズ機能etc...と、何となく久しぶりに目新しさ満載のイヤホン(ヘッドセット)です。
完全ワイヤレスイヤホンもノイキャンヘッドホンも買ってまだ間もないのですが、色々と悩ましい部分もあったので買い足してみました。
今回はその悩ましい理由にも軽く触れつつ、使用感はまさに新感覚と言える「Xperia Ear Duo」を詳しくレビューしたいと思います!
購入を決めた最大の理由:「デュアルリスニングスタイル」とは?
まずはXperia Ear Duo最大の特徴、新しい音楽・コミュニケーション体験である「デュアルリスニングスタイル」について説明したいと思います。
この「デュアルリスニングスタイル」とは、イヤホン部分に耳を塞がないソニー独自の設計を施し、周囲の音と再生中の音楽の両方(=デュアル)が聴こえるという新しい視聴スタイルのこと。
これが僕が購入を決めた一番の理由でもありまして、もうすぐ1歳になる息子が寝ている時でも音楽やラジオ、動画が楽しめる!と思ったからです。
もちろん起きている時は音楽だ何だと言わず一緒に遊んであげます。しかし問題は息子が遊び疲れて寝た時。
寝てもいつ起きるかわからないのであまり離れられない…。そして寝たからと言ってスピーカーで音楽を聴き始める訳にはいきません。
じゃあヘッドホン(イヤホン)なら良いんじゃないかと言うとそうでもなくて、今度は息子が起きた時に気付かないという問題が発生しました。
今使っているWH-1000XM2はノイズキャンセリングが優秀なので非常に危うい…。
さすがに大声で泣けば気がつきますが、最近は無言でムクッと起きることもあるんですよね。
音楽を聴きつつ周りの環境音もしっかり聞こえるというこの製品ならばこの辺の悩みも解決できるのでは?と考え購入しました。
やや不純な動機ですが結果としては大満足!しっかりと音楽を聴きつつもちゃんと息子が起きた音というか気配までちゃんと察知できました(^_^;)なかなか不思議な感覚です。
最近のヘッドホンに搭載されている外音取り込み機能とは違い、自然な聴こえ方なのも好印象。
音楽を再生しつつ会話もしっかり成立します。車の中で音楽聴きながら会話する感覚に近いかもしれませんね。
外観など:本体形状はかなり個性的!
デュアルリスニングを可能にするため、本体の形状もこれまで見たことが無いような個性的な形状をしています。
▲流行りの完全ワイヤレスですが、一見すると「これどうやって耳に付けるの?」という形をしています。
SONYのロゴ部分はタッチパッドになっていて、音量や楽曲のコントロール、AIアシスタントの呼び出しなどができます。
▲このようにイヤーピース部分に大きく穴が空いており、耳を完全に塞がないため周囲の音も再生中の音楽もはっきり聴こえるという実に不思議な感覚を楽しめます。
再生中に人と会話をしても、くぐもった感じではなくはっきりと声が聞こえるので違和感などはありません。
▲裏面。電極がついておりケースにセットすると充電が始まります。
▲重量は実測でケース込みが97グラム、本体が11グラム。ボールペン(エナージェル)と大体同じくらいですね。
装着感と操作性
画像のように本体〜イヤーピースで耳たぶを挟むように装着します。と言っても密着するわけではなく、感覚的には引っ掛けてぶら下げているような感じです。
試しにこの状態で軽く走ってみましたが、少し揺れるものの簡単に落ちるような気配はありませんでした。
慣れたら片手でも装着できそうですが僕は未だ両手でないと装着できません(^_^;)
▲メディアの再生や停止、スキップなどは本体のタッチパッドを使います。
ワイヤレスヘッドホンの時もそうでしたが覚えるまでなかなか上手くいかないのはご愛嬌。しかしアプリの設定で自分が直感的に操作しやすいようにカスタムできます。
…しかし個人的にはタッチパッドよりもハードウェアボタンの方が誤操作も少なくなると思うんですけどね。
装着、操作共に慣れが必要なのは少し気になるところです。
▲機能をフルで使うためにはこのXperia Ear Duoアプリが必須となります。
※画像はAndroidアプリ
▲ヘッドジェスチャー(頷く・頭を左右に振る)でアシスタントに返答したり着信に応答することも可能。
声を発するのが難しい場面で活用できます。
AIアシスタント機能が優秀!!
最近のこういった製品にはお決まりとなりつつあるAIアシスタント機能。Xperia Ear Duoももちろん搭載しています。
しかもGoogleアシスタント、siri、clovaだけじゃなくてAssistant for Xperiaという独自のアシスタントまで載せてきちゃいました。
これがなかなか面白くて、
- 状況に合わせた天気・ニュース・予定の読み上げ
- メールやLINEの通知・読み上げ
- 音声によるメッセージの入力・送信
- 音楽やラジオの再生
と、なかなかの多才っぷり。
▲LINEを音声入力で送信するとこのようになります。本文下にClovaと表示され、何となく普通に送ったんじゃないことが相手にも伝わりますね。
タッチパッドにキーを割り当てれば直接ClovaやGoogleアシスタントを呼び出せますが、デフォルトでは「Assistant for Xperiaを呼び出し→Clovaを呼び出し→LINE送信」という流れになります。
Assistant for Xperiaが各アシスタントの橋渡しをするようなイメージですね。
しかし残念なことにこの機能はAndroidのみ。iPhoneだとアシスタントはsiriしか使えません。
接続について
完全ワイヤレスタイプということで気なるのは左右の接続の安定性です。
同じソニーの完全ワイヤレスイヤホンであるWF-1000Xでは、僕は頻繁に途切れるようなことは無かったのですが他の人のレビューを見ると途切れやすいという人も多かったようです。
これは完全ワイヤレスタイプの宿命でもあり乗り越えるべき壁ともいえるポイントですね。
で、このXperia Ear Duoはどうかと言うと…
全然途切れない!
いや本当に(僕の使用環境では)途切れないです。WF-1000X以上に。
本体とスマホはBluetooth接続ですが、左右のユニット間の接続はNFMI(近距離電磁誘導)という方式が採用されています。
これは補聴器などで培われた技術らしく、Bluetoothよりも安定した通信が可能だそうです。
またWF-1000Xでは動画を見る際に音声の遅延が凄かったですが、Xperia Ear Duoでは殆どありません。
音質を期待する機種ではありませんが思ったほど悪くはない。低音はスカスカですけど。
なおトランシーバーのように通話ができる「Anytime Talk」などの機能はXperia ear duoを持った人が複数いないと使えないので試していません(^_^;)
気になった方は▼の公式サイトもどうぞm(_ _)m
まとめ:一週間使ってみてわかったこと
購入から一週間、バッテリーの許す限りほとんど耳に付けっぱなしで生活してみました。
その中で感じた点をいくつか挙げたいと思います。
まずは良かった点から、
- 音楽を聴いていてもちゃんと周りとの会話が成り立つ。
- 子守をしつつも自分の時間が楽しめる。
- 通知の読み上げが思いの外便利でスマホをチェックする回数が減った
これまでのヘッドホンやイヤホンはコンテンツにいかに没入できるかがその製品の”良さ”として評価されてきたと思います。
しかしこのXperia Ear Duoは逆で、周囲とのコミュニケーションを遮ること無くコンテンツを楽しめるという全く新しい体験を提供してくれます。
従来のヘッドホンやイヤホンを使ったスタイルの他に、状況に応じてデュアルリスニングという革新的な選択肢が増えたことは非常に嬉しいです。
また通知やメッセージ、ニュースアプリの読み上げがかなり便利です。
音楽などを聞かなくても着信応答やメッセージの返信と、ヘッドセットとしても大活躍してくれています。正式にはイヤホンではなくヘッドセットという名前になっているのも妙に納得がいく使い勝手です。
気になった点としては、
- 装着とタッチパッド操作に慣れるまで少し時間がかかる。
- 本体がWF-1000Xなどの完全ワイヤレスイヤホンに比べてやや大ぶり。
- iPhoneだと機能をフルで楽しめない。
といったところでしょうか。
操作とサイズは慣れてしまえば気になりませんが、Androidでなければ売りの機能を楽しめないのは残念なところ。(まぁ名前からしてXperiaなんでしょうがないっちゃしょうがないか…。)
この製品が相性の良い利用シーンを考えてみると、やはりアウトドアやジョギングなどのスポーツが真っ先に思い浮かびそうですが、僕は深く考えずに日常でどんどん使っていきたいなーと思いました。支障がなければ仕事中も使いたいくらいです(^_^;)
という訳でこのXperia Ear Duo、久しぶりに使っていてワクワクするソニーらしい製品でした。
本日はここまで読んでくださりありがとうございました!
▼完全ワイヤレスイヤホン、ヘッドホンについてはこちらもどうぞ!